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意外と知らないグループ化1

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複数のオブジェクトをひとまとめに出来る「グループ機能」、知らない&使ったことない人はいないことでしょう。ただこのグループには様々なルールがあり、「ひとまとめ」程度の理解で使っているとトラブルを引き起こす可能性があります。ここではそのルールを紹介します。

グループ絡みで想定されるトラブル
●最前面に送っているのに最前面に来ない
●いつのまにか前後関係が変わっている
●隠す/ロックしてたはずのオブジェクトが消えた
●グループしていたものがバラバラになってしまった
●知らぬまにアピアランスの形状が変わった
●知らぬまにアピアランスが消えた
●アピアランスがパネルから変更できない
などなど。みなさん、身に覚えがありませんか?

まずはIllustratorの基本構造である、オブジェクトの描画と階層についておさらいしておきましょう。

1. オブジェクトには上下関係があるオブジェクトには必ず上下関係があります。描画順に下(背面)から上(前面)になるので、重なったときは後から描画したものが前面にきます。

↑レイヤーの上が前面。重なると「1」が一番前にくる


2. 前面/背面ペーストは選択オブジェクトの直前/直後になるオブジェクトを選択した状態で前面背面ペーストをすると、選択オブジェクトの1つ前面か1つ背面にペーストされます。

↑「2」を選択し「4」を前面にペーストした。「2」の1つ前面にペーストされている


3. オブジェクトの複製は元オブジェクトの一つ前面に生成されるop+ドラッグや移動ダイアログコピーなどの複製は、元オブジェクトの1つ前面に生成されます。複数オブジェクトを選択している場合は、最前面のオブジェクトの1つ前面に複製されます(個々の前面ではない)。

↑「2」をop+ドラッグで複製した。「2」の1つ前面に複製されている


4. レイヤーには階層があるレイヤーには「ツリー型の階層」が存在します(レイヤーパネルを展開すると確認できます)。ver.8まではレイヤーを展開できなかったので、なんとなくそんな感じかなぁと思っていた人多いのではないでしょうか。

↑レイヤーパネルを展開するとサブレイヤーがツリー階層になっているのがわかる


5. 前面へ/背面へは、選択したオブジェクトのある階層のみ移動可能「前面/背面へ」コマンドは、選択しているオブジェクトの階層のみ移動が可能です。ツリー型の上位下位階層へは移動できません。

↑「5」を最前面に送っても同一階層の最前面までしか移動しない。




いろいろ調べてみるとかなり大がかりな記事になりそうな予感。一気に載せると混乱してしまいそう(&まとめきれてない)なので、小出しにしてゆきます。とりあえず今回はここまで。





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