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Illustratorでアクアビーズのレシピを作る

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3倍早くなるためのDTP講座


テーマが横道にそれたままですが、もう一丁別ネタを。

小さい娘さんがいるご家庭では流行っていませんか、アクアビーズ。
このレシピを自分で作ろうと思うと、結構面倒くさいです。

とくに、絵柄が決まっていてドット化する場合など、自動的に作る方法ないかな~なんて思っちゃいますよね。え、DTP関係ないって?

まあ、そうなんですけどDTPへ応用利きますのでその辺は目をつぶってもらって。

で、なんとなくIllustratorがあればすぐできそうな気がしませんか?
ですが、そうはいかんのです。

なぜなら、アクアビーズはマス目が並んでいるのではなく、六角形が並んだハニカム状なので単純に変換はできません。

そこで今回は標準機能だけでゴニョゴニョしてレシピを作ってみます。

まず、元となる画像を用意します。
ハニカム並びなので、画像の縦横向きによって形が変わります。
とりあえず両パターンを同時に作っていけばいいんじゃないでしょうか。

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これを天地のみ173.20508%拡大します。
なぜ半端な数値なのか補足しようと思ったけど、面倒なのでやめておきます。
六角形の構造上√3(1.7320508)という数値が出てくるとだけ言っておきます。

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↑画像はイメージです


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45度回転してモザイクをかけます。

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↑分割コマ数は任意で決めましょう

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-45度回転をかけ、天地を「100/1.7320508」に縮小します(先ほど拡大した分を戻す)。

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ここでビーズを実際の大きさに合わせておきます。
アクアビーズの連続側のピッチ(ここでは縦の方)が約5mmなので、拡大縮小で天地を「500/現在の1コマの縦のmm数(単位はいらない)」とする。下の例では「500/6.152」となります。

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↑これで天地のピッチが5mmになります


グループを解除し、効果から形状変換で楕円形、絶対値4.7mm(ここはお好みで)にします。

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モザイク作成時にどうしても中間色が発生していますので、再配色で整えておきます。


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↑色がぶれてます


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↑再配色で近い色をまとめます

再配色前提であれば、隣り合う色は色相の違う色に変えておきましょう。ここでは肌色と赤が混ざってしまい手動で調整しました。
再配色の詳細はここでは触れませんので、気になる方は各自でお勉強しましょう。

最終調整は見た目で手動。

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↑やっと完成

この構造がわかれば、ドット職人のように作ることもできます(台紙は公式サイトにありますけどね)。

Illustratorで作ったメリットとして、ドキュメント情報で選択したオブジェクト数を調べられるので、事前に何色のビーズをいくつ使うか簡単に調べることができます。

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↑赤を34個使うそうです


さあ、Illustratorを使っているお父さん、これで娘さんにモテモテですよ(今だけね)。





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